バレエ公演に寄せて〜講師メッセージ〜
2019年度 バレエ公演に寄せて
稽古をしていて時々生徒がキラリと光り、
ガラリと変わる瞬間をみることがある。
どんなきっかけで何がそうさせたのかわからないが、
踊りの中にその子の隠している見えないもやもやや、
プライドを垣間見るとき、
成長してほしいなと少し頭だけでは動けないような動きの要求をしてみる。
すると何がなんだかわからなくなり
何かが吹っ切れてきて、怒りが現れ始め、
そのうちに哀しみや、切なさも吹き出してくることがある。
生徒と対峙するとき相当な体力とエネルギーがいる。
くたくたになる。
言い訳、責任逃れ、できないことへのジレンマを
全て踊りに載せていく作業。
それから、透明な糸を紡いでいく。
本番まで、とことん付き合って、羽ばたく姿を
責任を持って見届けていきたいと思わせてくれる稽古がわたしは好きだ。。。
2歳には2歳の5歳には5歳の、
10歳には10歳の、高校生には高校生の、
成人した人にもその、
宿題がひとりひとりにあるのだと思う。
田倉 薫
[バレエ公演 詳細]
第21回 田倉薫の子ども共和国 バレエ公演
「星のちから、月のめぐみ
〜Secret Garden〜」
2019.6.9(日)
場所:川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
(小田急線 新百合ヶ丘駅北口 徒歩3分)
15時開演(14:30)
入場料 1000円(自由席)
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